沖縄のグスクのひとつである中城城跡は、沖縄県中部にある中城村に位置しています。「グスク」というのは沖縄の方言で城のことであり、沖縄にはこの中城城跡を含め、５つのグスクが世界遺産に登録されています。一番有名なグスクは首里城ですが、ゴツゴツとした階段や石垣から、きれいに整備された首里城とは違った魅力を感じることができます。規模としては、首里城、北部に位置する今帰仁城跡に次ぐ広さとなっており、階段を進んでいくと中部地区の景色を楽しむこともできます。

築城主は先中城按司という人だと伝えられており、「さちなかぐずくあじ」と読みます。沖縄の方言読みだと、「き→ち」となるため、「さき」ではなく「さち」です。後に護佐丸という人物によって増築されましたが、増築された三の郭は新城と書いて「みーぐすく」と言われています。こちらも方言読みですね。

入口付近には売店があり、少し変わったお土産が売っています。変わったといえば、中城城跡の敷地内には中城高原ホテルという廃墟ホテルがあり、廃墟マニアにとってはこちらも魅力のスポットかもしれません。ただし、中城城跡の管理とは別になっており、立入禁止なので、良い子は近づいてはいけません。ルールを守って沖縄観光を楽しみたいものですね。